変わりゆく 加茂・・・ 〜 遠い過去 近い未来 〜
人間の繁栄を目的とした経済の発展が、
人間の生存にとって好ましくない兆候を環境に及ぼしたのは、大きな矛盾であった。
重要なことは、
風景は人間がよりよい生活を求めて生きていくかぎり時代とともに変化していくものであるということ、
そしてその変化は人間の力によって良くも悪くも統御できるものであるということ、
この二つのことをはっきり認識することであろう。
(樋口忠彦『日本の風景』による)
昔の写真が家にあったので載せておきます、南加茂台がまだない時代ですよ。
南加茂台
加茂町の景観には会わないマンション(温泉付き)どうなるんだ?こうなるかも…↓
加茂は今のままの加茂であって欲しい・・・、自然はひそかに隅の方で季節を感じ取れる。
いわゆる環境が世代とともに改まって行かなかったら、
それらに包まれたる人生は荒れているのである。
そうして永く荒らしたまま悲しんでいることは、
我々には出来なかったのである。
新しい生活には必ずまた新しい痕跡がある。
線と色彩は当然に変わって行くべきであった。
或は楽観に過ぐという評を受けるかも知らぬが、
人が努力して活躍することによって、
風景は決して悪くなるものではないと私は思っている。
良いとか悪いとかいうものがもし独断ならば、
知能勤労の勝利を意味する新しい変化をみて、
不愉快に感ずる者は稀だといってもよかろう
柳田 国男(風光推移)